2024-01-11
地震保険って何なの?意外と知らない地震保険のこと6選!!
1,地震による被害に火災保険は役に立たない!!
車には自動車保険、家には火災保険に入っている人も多いと思いますが、火災保険における建物や家財について、地震・噴火またはこれらによる津波を原因とする損壊・埋没・流失による損害は、全く補償されません。地震を原因とする延焼や拡大した損害についても同様です。
地震の被害に備えるためには、火災保険と合わせて地震保険に入る必用があります。
2,地震保険に入っても倒壊・焼失した家は建て直せない!!
地震保険は火災保険とセットで契約します。地震保険の保険金額は、火災保険における建物、家財の保険金額の30%~50%の範囲内で、建物の上限は5000万円、家財の上限は1000万円までとなります。
つまり、3000万円の建物であっても、地震保険が掛けられる範囲は900万円から1500万円であり、全損で100%支払われたとしても1500万円が上限となり、火災保険のように再建築できる金額にはなりません。
3,そもそも地震保険制度は趣旨が違う!!
地震保険法第1条において、保険会社等が負う地震保険責任を政府が再保険することにより、地震保険の普及を図り、もって地震等による被災者の生活の安定に寄与することを目的とするとあります。
つまり、地震保険は、民間損害保険会社全社と政府が共同で運営し、普及を図ることで、地震等による被災者の生活に安定をもたらすことを目的とした保険なのです。
個々の家や家財を補償しているわけではありません。
4,地震保険の保険金って、何に使っても良いって本当?
地震保険は、地震・噴火またはこれらによる津波を原因とする損壊・埋没・流失等の損害を受けた時、まとまった保険金を受け取ることができます。でも、建物の地震保険金は建物の修理にとか、家財の地震保険金は家財の買いなおしにとか、使い道が決められているわけではありません。
その保険金の使い道は自由です。建物の修繕費、住宅ローンの返済費用、家財の購入費、借り住まいの宿泊費、当面の生活費など、被災者が生活を建て直していくうえで必要なものに使うことができるのです。地震等で被災した時に、住むところの確保や日常使うものの購入、当面の生活費など、そのための資金を確保するための保険なのです。
5,どの保険会社で入っても地震保険の補償や保険料は同じなの?
地震保険は民間損害保険会社全社と政府が共同で運営しているため、どこの保険会社で入っても地震保険の補償や保険料は変わりません。どこの保険会社で入っても同じお財布にお金が集められるため、窓口が個々の保険会社になっているだけなのです。
また、地震保険は公益性が高いため、保険料には保険会社の利益は含まれず、実際取り扱う保険代理店の手数料も低く抑えられています。
6,地震保険って、関東で大震災があっても大丈夫なの?
地震保険は、簡単には破綻しない仕組みとなっています。
令和3年4月見直し時点で、損害保険会社と政府との負担割合、その金額ベースについては、以下のようになります。
①負担割合 ~871億円 ~1537億円 ~12兆円
損害保険会社 100% 50% 0.1%
政府 0% 50% 99.9%
②金額ベース ~871億円 ~1537億円 ~12兆円
損害保険会社 871億円 1204億円 1656億円
政府 0円 333億円 11兆8344億円
③12兆円を超えた場合
支払われる保険金 = 算出保険金額 × 12兆円 / 算出保険金額
例えば、算出保険金額が15兆円だった場合、支払われる保険金額が一律20%(12兆円/15兆円)の割合で削減される場合があります。つまり、令和3年4月改定以降、現時点では算出保険金額12兆円を超える被害が起きた場合、同じ割合で削減されて支払われる可能性があるということになります。
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