『想定浸水深表示板』

2024-02-16

地域情報

『想定浸水深表示板』

 

近所の電柱にこんな表示板を見たことありませんか

 

 

 


(株)ミライエステート山梨のある昭和町、この写真は常永小学校付近になります。

 

この表示板は、『想定浸水深表示板』と言います。

昭和町のホームページで『想定浸水深表示板』について調べてみると、特に説明はありませんでした。そのため、近隣市町村で説明があった富士川町のホームページを参考にまとめてみました。富士川町は、昭和町とは釜無川を挟み西と東側に位置していて、当然のごとく、氾濫を想定している河川はともに「釜無川」となります。

 

1,意識付けとして

 

河川が氾濫した場合に想定される浸水深を電柱に表示することで、町の皆さんや付近を通行する人が日頃から水害リスクを把握し、水防災への意識を高め、浸水深の知識を深めることを目的として、令和4年に設置。

昭和町も想定浸水深表示板の説明はありませんでしたが、令和4年に想定浸水深表示板設置の予算を計上しているので、同時期に設置されていることがわかります。

 

 

2,想定浸水深とは

 

「想定浸水深」とは、洪水で浸水した際の地面から水面までの深さで、河川管理者(国土交通省および山梨県)が水防法に基づき指定・公表しているものです。

想定浸水深表示板には、設置箇所に応じた想定浸水深と氾濫した場合に影響をおよぼす河川名を表示し、想定最大規模の降雨により当該河川が氾濫した場合に予想される最も深い水深が表示されています。

 

 

3,想定最大規模の降雨って?

 

昭和町のホームページによると、平成31年4月にハザードマップが更新され、その時に想定最大規模降雨を見直しています。

それまで、釜無川において2日間(48時間)の総雨量が 315mm、100年に一度の雨を想定していたものから、632mm(1000年に一度を想定)に変更しました。

当然、令和4年時であれば、後者の2日間(48時間)の総雨量632mm、1000年に一度の雨を想定していることになります。

 

 

4,「2日間(48時間)の総雨量632mm」ってどんな雨??

 

48時間の総雨量なので、ずっと同じ降り方をするわけではありませんが、1時間当たり26.3mmとなります。

 

雨の強さの目安


 

 

 

24時間の平均でみても強い雨の分類となり、傘をさしていても濡れ、側溝や下水、小さな河川があふれるくらいの雨となります。

 

ちなみに、直近で起こった大雨による災害、昨年(令和5年)6月28日から7月16日の梅雨前線による大雨被害の速報をみると(気象庁発表)、

 

 

 

 

昨年のこととはいえ、正直、あまり覚えていないのですが、長く降り続いていた記憶はあります。

ただ、2日間(48時間)の総雨量632mm、1000年に一度の雨を想定して1.6m浸水する可能性があるということは、この時の雨が降るとかなり危険ということがわかります。


上記の表を見ると、総雨量1位の大分県日田市では、1時間降水量ではランキング外、24時間降水量で10位と、短時間よりも長期間にわたって降ったような感じです。また、福岡県久留米市では、総雨量で4位、1時間降水量で3位、24時間降水量でも2位と、短時間でも凄かったことがわかります。

 

私が過去に撮った写真を振り返ると、2017年(平成29年)10月23日の浅原橋から三郡橋にかけての写真です。

前日の22日、超大型台風21号が上陸した翌日になります。

甲府市の22日の降水量は、104.0mm、23日未明にかけて 55.5mmの合計159.5mmでした。

甲府市の平年10月の降水量が158mmくらいなので、48時間で1ヶ月分の雨が降った翌日のイメージです。


 

 


昨今、〝100年に一度〟〝数十年に一度〟という言葉を毎年のように聞いています。山梨県は、災害が少ない県と言われていますが、いつ何時、このような大雨に見舞われるかわかりません。


最後に、富士川町のホームページにもあるように、単に浸水深を知っているだけでは意味がありません。その高さに水が来てしまった時、自分は、家族は、一体どこに避難するのか。前もって話し合うことが大切です。

家族で話し合うのに、参考にしてほしいのが〝マイ・タイムライン〟!

各自治体で推奨していて、イメージとして昭和町の防災マニュアルにある記入例を参考にしてみてください。

 


 

 

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