2024-03-25
日銀の〝政策金利〟とは?
日銀の〝政策金利〟とは、他の金融機関に対してお金を貸すときの金利のことです。
つまり、金融機関は、日銀から資金を調達する際にこの金利が適用されます。
また、〝政策金利〟は、日銀が景気や物価を安定させるための重要な政策手段の1つです。
景気が悪いと金利を下げ、企業や個人の資金調達を活発にし、景気回復につなげたり、景気が過熱すると金利を上げて、企業や個人の資金調達を抑制させ、景気減速につなげたりします。
さらに、住宅ローンの変動金利は、この〝政策金利〟に連動しています。
変動金利が上がるも下がるも、この日銀の〝政策金利〟次第ということになります。
では、日銀はどんな時に金利を上げるのかというと、
①物価が上がって(インフレになる)、
②賃金も上がり、
景気が良くなってくれば、
③日銀が政策金利を上げる!
〝政策金利〟が上がれば、日銀が景気が良くなっていると判断していることになり、住宅ローンの変動金利も連動して上がります。
逆に、物価も上がらない、賃金も上がらない、景気が悪い時には〝政策金利〟を上げることはないということになります。
現在の日本はどうなのか。
つい先日、2024年3月19日、日銀の金融政策決定会合で〝マイナス金利政策〟の解除を決断しました。
実に17年ぶりの〝政策金利〟の利上げとなりましたが、2016年1月からマイナス金利政策がとられており、民間の金融機関が日銀の当座預金にお金を預けると0~- 0.1%の金利が付く、日銀に預けると逆にマイナスになるという状態で、市場にお金を貸し出しさせる方向で景気回復につなげようとしていた状態でした。
それが、政策金利が0~0.1%とマイナスではなくなっただけですが、利上げの決断となったわけです。
この利上げが変動金利の利上げに即つながるかといえば、そうではないと思われますが、日銀の監視下の元、景気が良くなっていけば変動金利も上がっていく、そういう通常の環境になったと言えるところにはきました。
まだ、ICUに入院していた患者が、一般病棟に移ったくらいの状況かもしれませんが。
つまり、日本経済は元気というより、重病から多少良くなった程度であって、〝マイナス金利政策〟が解除されましたが、バブルのころのような、また、現在のアメリカ経済のような状態ではないということで、見解は一致しているのではないでしょうか。
この〝政策金利〟の動向に注目し、変動金利への影響にも注視しましょう。
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